210809 教習所とはどんなもんだべ
冒頭から「だから何だ」と言われそうな話題で恐縮なのですが(だったらそんな話するな)、ちょっと前にGoogleから来たメールを確認したらこの書いて放置しているだけのブログが700円ほどの収益を生んでいるようです。ただ、どうやら収益が8000円に到達するまではこの金はGoogleに留保されているようで、従ってこの700円は宙ぶらりんになっています。というわけで、あと7300円を稼ぐために記事を書くことにします。目的意識がおかしいな。
で、何の話をしようかと思っているのですが、今日は教習所の話をすることにします。ついこの間卒業検定なるものに合格したので、あとは二俣川という交通不便なド田舎豊かな自然が感じられるところにある免許センターで学科試験を受けたら運転免許という30万円くらいの価値があるカードが手に入る見込みになっています。
意外といいぞ
教習所というのは「50くらいで髪の薄くなったオッチャンが教習生をいびり倒して人生の鬱憤を晴らしている場所」くらいの認識でしたが(おい)、さすが令和時代の教習所、そんなことはありませんでした。あったら怖いか。教官の中には二階俊博と麻生太郎を煮詰めたような人もいましたが(幸いなことに教習には当たらなかった)、大体の人は爽やかであるかは別として常識的な人でした。教習車はマツダのアクセラという車で、ボンネットが無駄に長いことを除いては運転しやすい車だったと思います。ボンネットが長いのはマツダのデザインの共通点なのでそれはそれで仕方のないことです。
教習所の授業は「学科」と「技能」に分かれており、学科は50分間椅子に座っているだけの修行、技能は自分で車を運転する楽しい時間です。どうも教習所というのは所内で時空の歪みが生じているようで、学科教室の時計は大変にゆっくりと進んでいきます。そろそろ20分くらい経ったかな、と思って時計を見ると10分くらいしか経っていないという驚きの空間なのでした。学科のつまらなさを技能の楽しさで中和していると思えばまあ何とか耐えられるくらいのものでしょうか。技能だけのコースを作れば喜んでそちらに通いますけどね。
学科
学科というのは要するに道路交通法について勉強しましょうね、という時間です。椅子に座っての勉強について自分より劣った人の授業をなぜ聞かなければならないのかという嫌悪感から教習所を敬遠していたのですが、通ってみてもその気持ちは変わりませんでした。学科は要するに学校や塾の授業ですが、正直この人たちよりも自分の方が楽しい授業をできるという新しい発見までもたらされてしまいました。より具体的には、生徒に対する指示出しが少なすぎること、考えさせる質問をしないことが授業をつまらなくさせているのだと思います。何でこんなことを分析しているかというと、つまりそれだけ授業が暇だったからということになります。この修行が1段階2段階合わせて20コマ以上あったはずです。もはや何コマあったかすら覚えていないのですが笑
ただ、少しでも授業を聞いてもらおうという努力が感じられる人も何人かいて、そういう人は教習生の間でも人気がありました。教室の前に授業担当が誰か書いてあるので、それを見て今日学科を受けるか受けないかを決められるシステムだったのがせめてもの救いというべきでしょうか。明らかに人気ある人の授業の時だけ受講生が多かったのが印象的ですね。
技能
技能とはすなわちドライブですが、もちろんただのドライブというわけではなく横からあれこれ口出しアドバイスされながらのドライブです。今回はATで取っているのでエンジンをつけてギアを入れてブレーキを放せば勝手に走り出し、アクセルを踏めば加速するしブレーキを踏めば減速するしハンドルを切れば曲がるというただそれだけの話です。たまに「こうするとうまくいくかな〜」というアドバイスをもらって、それを修正しつつ50分間車に乗るという楽しい時間でした。
一番印象的だった教習は、やはり初めて路上に出た時でしょうか。それまでは場内で最速で30km/hくらいで走っていたのが40km/h、50km/hと速度が上がり、また歩行者やら自転車やら邪魔なものが増えてくるので最初は少し難しさを感じました。身体がスピードについていけないというか、車だけがどんどん進んでいってしまう感覚があったのでそれに慣れるまでは難しかったですね。スピードに慣れてからは普通に走れるようになりました。
技能の楽しみといえば教官との雑談ですが、教官というのはそのほとんどが転職組なのでなかなか面白い話が聞けました。その経歴というのも、HONDAの工場でステップワゴンを作っていたとか、アニメーターだったとか、F15に乗っていたとか、陸上自衛隊にいたとか、タクシードライバーだったとか、車を売っていたとか本当に多種多様でした。特に、イーグルドライバーとの教習はとても楽しかったですね。鉄オタが「制限50」「閉塞進行」とか言いながら教習しているのに倣って「レフトサイドクリアー」と言いながら曲がってみたり、シートベルトを「ショルダーハーネス」と言ってみたり、オタク全開の謎の教習を楽しんできました。またある時はチョロチョロ邪魔な自転車は「教習生のために敵役を演じている」ということで「アグレッサー」と呼んでみたり、まあ他の人が聞いたら「何やってんだコイツら」と言われそうな教習でしたね。ちなみに路上はアグレッサーだらけでした。
卒業検定
通っていた教習所が「指定教習所」なるものだったので、最後に卒業検定という路上での検定を受けて卒業となりました。この時の検定員は2回ほど乗ったことのある僕が嫌いな教官だったのですが、無事に合格。せっかく一緒に教習しているのだから少しくらい楽しそうにすればいいのに必要最低限しか喋らず、たまに口を開いたと思えばいちいち「ほーら、うまく寄せられてないよ〜」「うーん、さっきの失敗からの調整ができてないね〜」とか嫌味っぽいことばかり言うので大っ嫌いな人でしたが、卒検の担当は選べないので仕方がないですね。ま、もうこの人と関わる必要もないのでよしとします。
あとは最初に言った通り、自然が豊かなところでペーパーテストを受ければ免許を獲得できるので一応勉強をしてテストを受けにいくことにします。今までペーパーテストはノーミスで通過してきたので、それを最後まで維持できるかどうか。合格さえすればどうだっていいんですが、どうせ受けるなら満点を狙うことにしたいと思います。