独り言は大声で。

完全不定期で、受験の話をしたり旅行の話をしたりしていきます。たまに覗きにくるといいことあるかも。

正しい計画とはなんぞや、という話

計画表とソビエト連邦

 受験勉強をしていると学校の先生やら塾の先生やら親やらが出てきて「計画を立てろ!」と言い出しますね。そして、不思議なことにこの現象は大学受験で頻発するようです。中学受験でこんなことはあまり起こっていないような気がします。僕も大学受験の時にはだいぶ言われました。全部無視していましたが(笑)。

なぜか知りませんが大人というのは計画が大好きですね。なんというか、ソ連の五ヶ年計画みたいなものでしょうか。ソ連への憧れが拭いきれない大人が言っているということはないとは思いますが(笑)。

 

 そして、真面目な受験生はせっせと計画表を作り、貴重な勉強時間を浪費してしまうわけです。そして、噴飯ものの計画表が出来上がります。「赤チャートを毎日10ページやる」だの「毎日英単語を200個覚える」だの「毎日朝4時に起きて勉強する」だのとめちゃくちゃな、もはや言うだけなら誰でもできる、というような計画表を作っている受験生のなんと多いことか。

 

 ハッキリ言って、ムダです。事業仕分けしたいくらいムダです。どこぞの国会議員が「1位じゃなきゃダメなんでしょうか」と言って出て来かねないくらいのムダです。

 

 しかしなぜか大人はそんな計画を立てた子供を評価します。子供が「朝は4時に起きて夜は12時まで勉強するんだ!」と言えば、大人は「そうか、頑張れ!」と謎の応援をすることになっているようです。大人に少しでも常識があるなら「ちょっと待て、絶対に無理だ。もっと現実に立った計画を立てなさい」と言わなければならないのに、なぜか大人が子供と一緒に暴走するという事象がよく発生しています。

 その後はもう決まっていて、決意の翌日の目覚まし時計はなぜか決まって反乱を起こすようで起きる時間はいつも通り、夜は勉強するはずがスプラトゥーン、その翌日も目覚まし時計の謀反。「この計画ではダメだ!」と気づき計画表の作り直し、「5時になら起きられるだろう」「よし、頑張れ!」、翌日の目覚まし時計の謀反、計画表の修正、という無限ループにハマり時間ばかりどんどん過ぎていく、というのがお決まりのコースです。

 じゃあ、どうすればいいのか

 受験生の皆さん、不毛な計画表を作るのはやめましょう。周りの大人は不毛な計画表を作らせたり、それに高評価を与えるのはやめましょう。

 僕の計画表は「夏休みまでに基礎を固めよう、夏休みはセンターをやろう、その後は二次試験の対策とセンター試験の対策をしよう」、この程度でした。細かいことは実際にやり始めてから決めていました。

要するに、1日これくらいならできるのか、じゃあこれくらい勉強すればいいんだな、と調整していけばいいのです。初めから「これくらいはできるだろう」とやるから失敗するのです。往々にして人というのは自分を過大評価しますから、先にやる量を決めてはいけません。とりあえず大雑把な予定を作って、やり始めてから調整する。これだけでもうまくいくはずです。

 

 というわけで、今日の記事はこれくらいにしておきたいと思います。ぜひ、無茶な計画を立てることなく、地に足をつけて勉強してください。