独り言は大声で。

完全不定期で、受験の話をしたり旅行の話をしたりしていきます。たまに覗きにくるといいことあるかも。

いいところを探せ

 昨日だか今日だかに緊急事態宣言が全国で解除されて、街にだいぶ人通りが戻ってきたようです。僕はというと大学の授業が始まってからはせいぜい週末にプラモデルと魚を買いに行くくらいで(なんだこの組み合わせ)あまり出かけていませんし、これからも授業がある限りは平日についてはおそらくこんなような生活が続くはずです。この前は上野の吉池という魚屋まで自転車を全部で55kmくらい漕いで出かけて、「気に入った魚がない」と言って何も買わずに帰ってくるという偉業を達成しました。何をやっているんでしょうか。

 「まだ不安ですぅ」じゃないだろ

 昨日、ニュースを見ていたら「緊急事態宣言は終わったけれど、まだ不安ですぅ」というような意見を述べる人ばかりで、何でこんなにつまらなさそうな毎日を送っているんだろうと思っていたのですが(余計なお世話)、何でせっかくハッピーなニュースが流れてきたのに素直に喜べないんでしょうか。せっかくいいニュースが出てきたんだから素直に喜んで「いいニュースですね、少しずつ日常を取り戻していきたいと思います」くらい言えないのかなと思っていました。この意地でも前を向きたくない人、どこかで見たなと思ってちょっと考えていたら思い出しました。

 模試で喜べない受験生

 そう、模試でいい成績を取ったのに喜ばない人です。皆さんの周りにも、例えば英語の成績が良かったときに素直に「今回は英語が良かったぞ、次も頑張ろう」と思えばいいのに「いや、英語は良かったけど数学はよくない。全然ダメだ」と思っている人、いませんか?あるいは、せっかく成績が上がったのに「いや、今回はたまたま問題との相性が良かっただけだ。本当の僕の実力は偏差値55くらいしかないはずだ。」などと言っている人。少しくらい自分を褒めたらどうですか?と思います。

 そもそもそんなに後ろ向きな姿勢で勉強に向かう気になるかというとそういう人は少ない、というかいないと思います。「僕はこれしか勉強ができないんだ」と思いながら勉強をできるとしたらそれは孔子孟子の生まれ変わりか何かであって、そもそも成績が悪いわけないでしょう(笑)。「今回は英語はよくできた。じゃあ、今度は数学も良くなるようにしよう」あるいは「今回は問題との相性が良かったのもあるけど、でもこれだけ取れたんだから実力も上がっているはずだ。これからもがんばろう」などと思った方が遥かにいい影響を与えることは間違いありません。少しくらい前向きになったらどうですか?

 とにかくいいところを探せ

 塾で働いていると生徒の成績表を返すこともありますが、その時は必ず「前よりも上がったところを探せ」という話をしています。そうしないと、真面目な生徒ほど沼にはまっていってしまうからです。「もし上がったところがなかったら、『答案の字が前より綺麗』『日曜日に模試を受けに行った俺はすごい』でも何でもいいからできたことを探せ」とも言っています。小学生だとまずは気持ちを折れさせないことが重要だと思うからです。悪いところは自分で見なくても他の先生や親が頼んでもいないのに指摘してくるから自分でいいところを探すんだよ、と言っています。

 僕は模試の成績表はほぼ見ていなくて「お、Cって書いてある」だの「Eって『いい』って意味だよな?」と言っていたくらいでしたが、ここまでお気楽極楽トンボなのは困るとしてもこれくらいのスタンスで眺めていればいいのではないかと思います。