独り言は大声で。

完全不定期で、受験の話をしたり旅行の話をしたりしていきます。たまに覗きにくるといいことあるかも。

210910 中日本遠回り旅行記②(1日目後半の前半)

 さて、昨日は甲府に到着して駅前の石垣を眺めに行ったところまで話が進みました。もはや話を進める気があるのかないのかすら定かではありませんが、今日も徒然なるままに旅行記を書いていくことにします。ちなみに「徒然」と書いて「つれづれ」と読みます。「とぜん」ではありません。そういえば、高校同期に「徒然草」を「とぜんそう」と読んだヤツとか、「gasoline」を「ガソライン」と読んだヤツとか、「kindergarten」を「キンダーガーデン」と読んだヤツ(幼稚園は庭じゃない)とか、凄まじい人々がたくさんいたのを思い出しました。Kindergartenくんは英会話のスピーチの台本に全部カタカナで読み方を書いていたのですが、その振り仮名が間違っていたというね。懐かしいなあ。

 とか言っていると旅行記がちっとも前に進まず、読者(いるのか)の方から怒られてしまいそうですが別にこのブログは読者に怒られないために書いているわけではないのでこのまま書いていくことにします。読むのに大変な忍耐力が要求されるブログですね。

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本日のメイン、キハ110系でございます。

中央本線を経て小淵沢まで

 さて、駅前でお湯が撒かれていた甲府駅に再入場して中央本線の441M電車に乗り込み、北というか西というか、まあ要するに長野方向へ進んでいきます。そもそも今日の宿泊地が長野なのでこの電車にそのまま乗っていけば目的地には到達するのですが、それでは移動オタク的には面白くないというか盛り上がらないのでこの電車は小淵沢で降車することにします。ちなみにここはJR東日本管内なので使用車両は例の313系ではなく長野色の211系でした。ロングシートなのと窓の建て付けが異様に悪いことを除けばいい電車なんじゃないかと思います。

 しばらくロングシートに腰掛けてボーッとしていると小淵沢に到着しました。ここからお待ちかねの小海線に入ります。乗車したのは小淵沢から小諸まで通しで運行される233D列車です。電車じゃなくて列車ね。ここテストに出ます。今回の列車はキハ110系で運行されているので気動車であって電車ではありませんが、電気で動いていない車両に向かって「電車」と言うと気持ち悪い鉄オタの皆様が大挙して押し寄せてくるので気が抜けません。鉄オタが嫌われるのはそういうところに原因があるんですけどねえ。何で気付かないかなあ。

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美しい車窓が続きます。

 この路線は八ヶ岳の辺りの高原地帯を走っていくため、乗っていると呼吸が苦しくなってくることで有名です。人によっては低酸素状態で意識を失うこともあるため、乗車の際は酸素ボンベの携行が推奨されています。

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野辺山駅。記念の標識が立っています。

 もちろんそんなことはなく、普通に呼吸はできるのですが高いところを走っているというのは本当で、JR線で最高地点にある駅は小海線内にあります。言わずと知れた(ってほどでもないか)野辺山駅ですね。標高1345mくらいだったかな?高いのか低いのかよくわかりませんが、とりあえず日本で一番高いところにある駅です。ちなみに線路として一番高いのは同じく小海線清里駅で、1375mくらいだったと思います。「くらい」とか「思う」とか言ってないで調べろや、という話ではあるのですが。

 小海線は大体の区間において眺めが大変良くなっており、八ヶ岳の山々が見えたり見渡す限りのレタス畑が見えたりと景色の変化を楽しめるようになっています。中学受験でやりますね。高冷地農業、野辺山原のレタス、嬬恋村のキャベツ。ついこの間授業したことが鮮明に思い出されます。ここまできて仕事のことを思い出したくないですね。すぐに記憶から消去することにしました。

小諸から長野へ

 さて、今回の行程で2カ所しかないディーゼルカー区間の一つが終了し、小諸駅に到着しました。時刻は午後7時、周囲はすでに真っ暗です。陽が落ちてからの乗り鉄というのは夜景を眺めることになるわけですが、真っ暗な中にポツンポツンと人家や道路の灯りが見えるというのも昼間とは違った趣があって良いものです。北海道だと本当に何もありませんが、この辺はそれなりに人がいるので完全に真っ暗というわけではありません。

 さて、小諸で乗り換えたしなの鉄道の675M電車は115系がやってきました。115系。いかにも「国鉄」というデザインを持っている115系は古い車両の中ではぼくが最も好きな車両です。それが来たとなればしっかりと唸りを上げるモーター音を聴くのが元鉄オタとしての務めであることは論を俟たないことです。というわけでボックスシートを陣取るなり窓の下半分を全開にしました。ちょっと前までは電車の窓というのは(特にうるさい車両の場合)めったやたらに開けるというのはやりづらい部分がありましたが、もはや特に新型でもないのにいまだに「新型」を名乗っている某ウイルスのおかげで堂々と窓を開けることが容認されるようになりありがたいものです。たまには感謝してあげないとウイルスも気の毒でしょう。

 まともな頭脳を持った人なら2秒くらいで気づくことですが、電車の窓を半分も開ければ走行中に車内に爆音が轟き、また暴風が吹き荒れ、それに乗って大量の虫が無賃乗車(風に吹かれているので自発的意思ではないか)してくることは想像に難くありません。まあ、駅に止まっているなら灯りに釣られて自発的に無賃乗車を試みるので昆虫にも罪はありますね。知らんけど。

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爆音を轟かせながら走行する115系

 いざ走り出してみるとさすが115系、とても力強い走りを披露してくれます。人が力強く走れば息が上がるのと同様、電車も力強く走れば息が上がります。というわけで速度とともにどんどんモーター音は上がっていき、車内では115系によるソロ熱唱が響いています。大変美しい音楽ですが、まあ非鉄の人たちからすればただの騒音ですね。飛行機の音も同じようなものですがその話は次の旅行の時にすることにします。何はともあれしなの鉄道の中はオーケストラ状態です。オーケストラに怒られそう。

 虫はたまに乗車してきますが走り出してしまえばそれほど気になるものではありませんでした。自然との共生も大事ですね。知らんけど。そもそも飛んでくると言っても「アース・コバエがホイホイ」が相手にしているような小さい虫ばかりでオニヤンマとかアブラゼミみたいなのがボンボン飛び込んでくるわけではないので大したことはありません。

まだ終わらない

 というわけで115系サウンドを楽しんでいるうちに無事に長野に到着しました。到着時刻は午後7時58分。鉄道の総移動距離377km、総移動時間9時間22分(Google調べ)の一日が終わりました。

 と思うでしょ?これから先も事件があったのでその話はまた明日書くことにします。結局1日の描写をするのに3日間かかっています。したがって単純計算に基づけばこの旅行記の完結には10日弱の時間が費やされることになりそうです。暇な人は引き続きお付き合いください。