独り言は大声で。

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201030 やはり今の日本は間違っているんじゃないかという話

 最近の世界を見ていると、いったい人類が何を目指し、どこに向かっているのかわからなくなります。なぜコロナウイルスで大騒ぎをするのか、いつまでこの奇妙な生活が半ば強制される状態が続くのか、世界経済の先行きはどうなるのか、日本の未来はどうなるのかなど、疑問に思うこと・心配になることが多すぎるのです。まずは、何でこんなに社会が大混乱に陥っているのかについて考えてみることにします。

 まず、3月~4月に混乱が発生していたこと自体は仕方のないことだったと思います。(その時は)人類にとって目新しいウイルスであったことは事実だと考えているからです。しかし、知見が日々アップデートされるにもかかわらず、政府・国民の行動そのまま何の方向修正がなされていないことは大きな問題です。さらに、リスクとの付き合い方が明確に間違っていることも問題です。

とりあえずデータを見てみよう

 このことを説明するために、まずは国内で確認された陽性者の状況を見てみましょう。国内で確認された陽性者、回復者、死者はこちらのサイトで確認できますが、これを見ると10月30日の段階で陽性者は99,694人、そのうち回復者が91,867人、死者は1,747人。すなわち回復率がおよそ92.1%、死亡率はおよそ1.8%ということになります。なお、重症化する割合は忽那氏の説明よれば5-10%、致命的になる症例は3-5%とのことです。ここで死者の内訳に目を向けてみると、少し古いものですが朝日新聞の報道によると、死者の80%以上が70代以上の高齢者であり、50代以下では致死率はほぼ0となっています。さらに、世界に目を向けてみるとジョンズ・ホプキンス大学の調査を基にしたNHKのデータを参照すると確認された陽性者数は44,481,667人、死者は1,174,007人、ここから計算される致死率は2.6%。これは拡大最初期に一部の国で医療崩壊が発生したこと、世界には医療体制が整っていない国があることを踏まえたうえでの数字です。しかも、この数字は確立された治療薬もワクチンもない状態での数字であることを踏まえると、本当に「コロナが怖い」と言える人はいないはずです。さらに、感染が拡大していた時期には欧米で多くの死者が確認されましたが、この数字は後にだいぶ実態と乖離していることが様々な機関によって明らかにされたことは広く知られることと思います。例えば、こちらのブルームバーグの記事では、「More than 99% of Italy’s coronavirus fatalities were people who suffered from previous medical conditions, according to a study by the country’s national health authority.」と述べられており、死者の大幅な水増しがされていたことが示されています。この数字については諸説ありますが、何らかの水増しが行われていたと考えるのはごく自然なことです。

 「無症状感染者」(正しくは無症状「陽性者」ですが)についても色々なことが言われています。これアメリカのデータですが、入院する妊婦を対象に検査をしたら無症状の陽性者の割合が88%とわかりました。そもそも「無症状」というのは大変に不確かな、怪しいものなのであまり興味を持てないのですが(「あなたは検査の結果陽性とわかりました。思い当たる症状はありませんか?」と問われれば体調が悪い気がしてくるのが人間の普通の心理です)、とりあえず無症状の陽性者が多いということは事実として確認しておくことにします。さらに、無症状の陽性者が感染を拡大させるということは未だに確実に示された事実ではないということも付け加えておきます。

 一時期、Twitterで「コロナを軽視するな!」などと絡んでくる人たちにこれらの数字を示してボコボコにしていたのですが、そうしているといつの間にか「後遺症が起こるんだ!」という風に彼らの主張が変化してきて、挙句の果てに「発症しない患者でも後遺症に悩まされることもある」などというアクロバティック理論まで飛んできました(笑)。確かに、コロナウイルスに感染し発症した人の中では80%そんなくらいの患者に後遺症があると色々なニュースに書かれています。しかし、どんな病気にも後遺症はあるはずです。コロナウイルスをきっかけに肺炎を起こしたとしたら後遺症が残るのはむしろ当然のことであって、後遺症があるという一点を以ってコロナが危険だと主張するのにも無理があることなのではないでしょうか。

 

 この感染症に対して日本では春先の、陽性者がごくごく少数だった時に安倍晋三が先走ってなぜか全国で休校措置を実施し、さらに緊急事態宣言を出して対策(?)を講じてきました。不要不急の外出するな、遠出をするな、オフィスに人を集めるな、店を閉めろ、だのと色々なことを言ってきました(間抜けな話もたくさんありましたが)。これが始まった当初から僕は一貫して「経済が破壊され、自殺者が増えるからやめろ。経済を回せ」と言い続けてきましたが、この予想は4-6月期のGDP増減率が-27.8%というこれ以上ない、衝撃的な数字となって示されました。単純比較は不適切かもしれませんがリーマンショックの時ですら-17.8%の減少なのに今回はそれを10ポイントも上回る減少幅で、戦後最大の下落です。また、個人消費の増減率は-8.2%、輸出の増減率は-18.5%。これを見ても何も思わない人が多すぎて絶望的な思いがしますが、これが一大事であるということを早く日本人は認識するべきです。本来、GDPは2-3ポイントの増減でもマーケットが反応するレベルの話です。それが30%も変動したとなれば全国民が危機感を持ってしかるべき事態ですが、日本人の反応が鈍すぎます。失業率は前年より0.4ポイント上昇して3%。さらに、若者を中心に自殺者が増加し、ブルームバーグでは「7-9月を通じて男性がほぼ前年並みだったのに対し、女性の自殺者の増加率は7月16%増、8月40%増、9月28%増と著しく多かった。厚生労働省のデータによると、小学生から高校生までの8月の自殺者数は59人と前年の28人から倍増し、自ら命を絶つ子供が増えていることも浮き彫りとなった。」と報じられています。

要するにリスクとどう向き合うかという問題

 世の中には様々なリスクがありますが、対策すべきリスクとしなくていいリスクがあります。例えば、自動車に乗るときには自動車保険に入るし、家を建てれば火災保険に入ります。これは、これらの保険が対象とする事象が比較的高い可能性で発生し、しかも損害が大きいからです。しかし、「エイリアンに食べられた時の保険」や「宇宙人に誘拐された時の保険」などというのはありません。そんなことは滅多に起こらないからです。人間は、リスクの大きさに応じて様々な対策を取ってきました。大多数の人にとってコロナウイルスが大きなリスクではないと分かった今、リスクに対する対策を引き下げるのは当然のことです。なぜ、それができないのか理解に苦しみます。

 日本では、インフルエンザで毎年3000人以上の人が死亡します。肺炎で死ぬ人は年間10万人を超えています。しかし、今まで日本はこれらの感染症に対応するために外出自粛だの全員がマスクをしろだのということは全くやってきませんでした。であれば、それよりはるかに少ない人間しか死なないコロナに対してこうした対策を取るのは明らかに誤っています。対策をするとしても今まで、インフルエンザに対して取ってきた程度の対策、すなわち手洗いうがいや早寝早起きといったレベルのものでいいはずです。ましてや、経済を破壊する必要は全くありません。

 一部の医者はゼロリスクを目指すかのような発言をしますが、そんなことはあり得ないと考えるのが自然です。インフルエンザは極めて長い期間、人類と共にある感染症ですが未だに人類はインフルエンザのリスクをゼロにできていません。これほど長く付き合っているものすら克服できないのに、どうして高々数か月前に存在を認知したウイルスを撲滅できるという発想になるのか、全くもって謎です。ワクチンだの特効薬だのと主張する人も多いですが、そもそも呼吸器系の感染症に対して100%予防できるワクチンは存在しません。そんな状況でノーリスクを目指せると考えるのは、運動音痴がオリンピックを目指そうと考えるようなものでほぼ不可能でしょう。特効薬に至っては、特効薬が存在しない現状ですでに回復率が90%を超える一方で致死率がわずか1.8%、すなわち陽性者のほぼ全員が回復することを考えると特効薬が必要なのかどうかすら疑問です。

 

 変な人に絡まれて罵倒されることもありますが、一刻も早く元の正常な生活が取り戻されるように引き続き発信を続けていくつもりです。