独り言は大声で。

完全不定期で、受験の話をしたり旅行の話をしたりしていきます。たまに覗きにくるといいことあるかも。

210814 大門未知子事件&黒島釣り事件

 前回書いた記事がどうやら人気のようで、いつもと比べてシェアされている数も多くなっています。というわけで、本日は芝学園事件簿シリーズ第二弾と題して遠い昔の記憶を手繰り寄せつつ、芝で発生した事件を書いていくことにします。

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飛行機オタクにとっての「デルタ」とはこれを指します。羽田で流行中。

大門未知子事件

 これは大した事件ではないのですが、ぼくが偶然目にした奇妙な光景のお話です。大門未知子というのはもちろん「私、失敗しないので」でお馴染みの天才外科医・大門未知子ですが、もちろん米倉涼子が芝に来たとかそういう話ではありません。そういえば、前に誰だか忘れましたが女優が芝に来たらしい(ご子息の中学受験の下見だとか)という話はありましたね。

 じゃあこの事件は何なのかというと、芝でDoctor-Xの収録が行われたということです。ごめんなさい嘘です。収録もどきですね。Doctor-Xに限らず大体の医療ドラマでは「院長回診」と称して大名行列が行われていますが、何と芝の廊下で院長回診をしている人たちを発見しました。最初に見たときには何をやっているのか全くわかりませんでしたが、廊下の向こう側からこっちに向かって歩いて来た人(学年でも有名なお調子者)が「私、失敗しないので」と言ったことで全てを理解しました。要するに、こっちから向こうに歩いていた白衣の一団は蛭間院長をはじめとする大学病院のエラい人たち、向こうからこっちに歩いてきた人は大門未知子というわけです。しかも、そのときたまたま化学の実験をやっている期間でみんな白衣を持っていたというおまけ付きなのでした。全く、何やってるんだか。

 ちなみにギャラリーの反応はというと、見ていた先生は苦笑していましたね。別にやめろとは言っていませんでしたが。何というか、「もう言っても無駄だ」という境地に達していたのかもしれません。前回の記事でもそうですが、芝生は先生に呆れられすぎな気がします。ま、そういう生徒が集まる学校なので仕方ありません。

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最近、Infinite Flightというアプリがマイブームです(写真と本文に関係などあろうはずがありません)

黒島釣り事件

 前回の記事では国際通りでぼっちになった話をしましたが、今度は黒島という離島での事件です。「黒島」と言われてもどこだかさっぱりわからないという人のために黒島についての雑な解説をしておくと、石垣島から高速船で30分くらいのところにあるハート型の島で、牛が景品になるくじ引き大会で有名な島ですね。人の10倍くらいの牛が住んでいます。

 このときの修学旅行では、初日と2日目に本島をウロつき、2日目の夕方に石垣島に移動し、3日目以降に竹富島西表島、黒島などの離島に分かれて旅行を楽しむという予定になっていました。離島は行きたいところを選べたのですが、生まれつき逆張り人間のぼくは名前を聞いたことがある島は嫌だなと思い黒島を選択したのです。結果としてはこのチョイスは大変に正しいものだったと思っています。シュノーケルをしたり、釣りをしたり、月桃の葉っぱで包まれた饅頭を作ったりととても充実していました。

 今回の事件が起こったのは、離島二日めの朝でした。確か朝6時か6時半か7時(6時と7時はだいぶ違うか)に起床で、朝ごはんが7時半からだったと記憶しています。起床が6時半だったかな?そして、その頃は魚オタクであると同時に釣りオタクでもあったぼくは黒島で釣りをするつもりで、なんと修学旅行に釣竿を持参していました。餌も石垣島でバッチリ購入済み。おお、その辺の学校の先生が聞けば「学びを修めると書いて修学旅行だ!釣りをするとはけしからん!てんてんぷるぷる!」などと言い出しそうな話ですね。

 そして、たまたま同じ宿だった数人を誘い、釣りに出かけました。起床時刻になると同時に釣竿を持って港へ向けて出発。同じ宿に泊まっていたK先生に「おはようございます、釣りしてきますね〜」と言ったら「おお、海に落ちるなよ〜」という呑気な返事が返ってきました。おお、朝(しかも起床時刻ちょうど)から釣りに出かける生徒にかける言葉が「海に落ちるなよ」だけというのはなかなかとんでもない話ではありませんか。普通の学校なら「海に生徒だけで行くなどもってのほか」と言われそうですが先生は快くOKしてくれました。

 許可をもらったということで民宿(「あ〜ちゃん」という名前のいい宿でした)の自転車を借りて港へ向けて走り出しました。この自転車がなかなか激しくて、「サドルがない」「ブレーキがきかない」「後輪のチューブがない」などという驚きのものばかりでしたが、その中でもマシなものを選んで漕ぎ出したのです。朝ご飯の時間を考えれば釣りができるのは40分くらいなので、少しでも長く釣ろうと今にも離陸しそうなスピードで走っていきました。離陸といえばこちらの話もぜひどうぞ。

 そして釣りを開始したわけですが、釣れるのはベラばかりで、大したものは釣れませんでした。そこに通りかかったのがツノダシ。ニモに出てくる白と黒のシマシマの魚ですね。これがつれそうで釣れないので何とか釣ろうと一生懸命になっていました。おお、これで何となくオチがわかりましたね。

 一生懸命になっていると、港に一台の車が現れ、見覚えのある人が降りてきました。彼はJTBの添乗員だったのですが、彼の口から驚きの事実が伝えられたのです。その事実は「現在時刻が7:30である」ということでした。7時半とはすなわち朝ご飯の時刻でしたが、ぼくたちはその時間ちょうどまで釣りをしていたのです。

 というわけで大急ぎで宿に戻ることになりましたが、このときの爆走は忘れられません。来たとき以上の全速力で走る自転車、後ろからは添乗員渾身の煽り運転、気分は完全に牧羊犬に追い立てられる羊さんです。そして車に追い立てられながら走っていると、何と前に牛がいるではありませんか。ここはインドか?と思いましたがとりあえず避けなければ正面衝突間違いなし、しかもぶつかればダメージを受けるのはどう見ても人間です。であれば止まらざるを得ませんが止まれば後ろから車が突っ込んでくるという状況なので止まるに止まれません。仕方ないので牛の横を通過、牛の方も見たことのないスピードで走ってくる自転車3人組に恐れをなしたのか微動だにしませんでした。

 牛をクリアしましたが、今度は宿の前に何やら仁王立ちしている人がいました。よく見ると先ほどのK先生です。「お前ら何時だと思ってるんだ!」と言われましたが、そのとき咄嗟にぼくの口から出た言葉は「島時間です!」というものでした。おお、見事な切り返しですね。この言葉が効いたのか怒られずに済み、無事に朝ごはんにありつくこともできました。めでたしめでたし。

 

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去年はこんなところ行ってたなあ。

 シリーズ化とは言ったものの、これ以外に今思いだせるエピソードがないのでまた思い出したら書くことにします。その前に、8月末と9月頭の旅行記(これらは別々の旅行)が来るかもしれません。今日、気づいたら旅行の予約をしていました。