Dubai Frameに行ってみた
ドバイというのは何でも世界一であることを運命づけられた都市で、世界一大きい人工島や世界一高いタワー、世界一大きい水槽など、色々な世界一がありますが、何とドバイには「世界一大きいフレーム」というものまで存在します。名付けて「Dubai Frame」。キンキラキンの四角い枠が建設されています。
このDubai Frameは何のためのものなのかというと、ドバイの首長の邸宅からブルジュ・ハリファを眺めるときのフレームだそうです。邸宅から見ると、Dubai Frameの中にブルジュ・ハリファがちょうど入って、写真のフレームのように見えるらしい、と。おお、さすが首長国という感じですね。もし日本で「皇居から東京タワーがちょうど見えるようにフレームを作った」などと言ったら炎上不可避ですが、それが平気で作られて、観光スポットになっているというのはなかなかとんでもない話です。
ここの入場料金はそんなに高くなくて、確か1500円くらいだった気がします。ただの展望台と考えたら高いですが、せっかく観光に来たと考えればそんなに高くないのではないでしょうか。ブルジュ・ハリファは事前にチケットを買っておかないととんでもなく高くなりますが、ここはそんなこともなかったと思います。
入り口でチケットを見せたら中に入れます。フレームの下の枠部分に色々な展示があったのでまずはそれを見て、エレベーターに乗ってフレームの上側に向かいます。要するに、左右はエレベーター、上は展望台、下は受付ということですね。エレベーターは外が見えるようになっていて楽しかったです。高所恐怖症の人は知りませんが(笑)。そもそもこんなところに来ないですかね。
上に着くとセキュリティが寄ってきて「このガラスは上に乗ると下が透明になるんだ、すごいだろ。でもこの上で飛び跳ねちゃダメだぞ、床が抜けると困るからな、ハハッ」というようなことを言われました。後から来た子供はそのガラスの上でかけっこをして怒られていましたね(笑)。確かにこのガラスは面白かったです。歩いているといきなり下が透明になる高所恐怖症キラーとも言うべき仕掛けがされているのですが、観光客はとりあえずそこで「どれくらい体重をかけると透明になるのか」という実験を行うようで、多くの人がそっと足を載せたり下ろしたりしていました。逆にいうとそれくらいしかやることがありません(笑)。
ここの展望台のいいところは、ちょうどオールドドバイとニュードバイの境目に建っているおかげで両方の眺めを楽しむことができるところです。ブルジュ・ハリファだとどうしても両方が混じってしまうのですが、ここではニュードバイはニュードバイだけの、オールドドバイはオールドドバイだけの眺めを楽しむことができます。ニュードバイの方は超近代都市で誰もがイメージするドバイの姿ですが、オールドドバイの方は「ここが本当にドバイ?」という眺めが広がっています。
日本で展望台に行くと「100円入れたら使える望遠鏡」みたいなものがあるところが多いですが、ドバイはその手のものは大体無料です。しかも、その景色がテレビモニターに映し出されるというハイテク仕様で面白かったです。その映像に「これがこの有名な建物」という解説も入っていたのでこれは日本でも導入してほしいと思います。
ちょっとアクセスは悪いですが、ドバイはタクシーが激安なので適当にタクシーを拾って行ってみてはいかがでしょうか。