独り言は大声で。

完全不定期で、受験の話をしたり旅行の話をしたりしていきます。たまに覗きにくるといいことあるかも。

いきなりステーキ?いや、いきなりカップラーメン。

 旅行というのは常にトラブルがつきもの、というかなぜかトラブルが起こってしまうのが僕の旅行なのですが、今回は事件というよりは機内で起こった面白い出来事の話をすることにします。名付けて「いきなりカップラーメン事件」。エミレーツの飛行機で起こった珍事件です。

 あとは乗っているだけ、のはずだった

 そのうちこのブログにも書くと思いますが、僕は3ヶ月くらい前にドバイとドイツをウロウロしてきました。パン屋離陸事件伝票お持ち帰り事件はドイツで起こった(起こした?)事件ですが、いきなりカップラーメン事件は日本に帰ってくる飛行機の中で起こりました。

 エコノミークラスでも寝っ転がろうと思えば寝っ転がれることをご存知の方は多いと思いますが、その時の僕はまさにエコノミーファーストクラスを満喫していました。要するに座席が1列空いているところを見つけたわけです。その座席が87列目という、普通の旅客機ではまずあり得ない番号であるところにもA380の特殊性が現れているのですがそれは置いておいて、ベルトサインが消えた途端に肘掛を上げてブランケットを敷き詰めて爆睡していました。

 メシの時間だー!(1回目)

 外資のCA(カルシウム)というのはサービスに湿度がないというか、さっぱりしていて好きなのですが、僕が爆睡していたらものすごい勢いで叩かれて起こされました。何事か、墜落でもするのか、と思って起きたら「メシの時間だ」(JALは「ご飯のお時間でございます」というような感じですが、海外は「メシだ、食え」というようなニュアンスのところが多い気がします)というようなことを言われたので「ご飯はいらないからリンゴジュースだけくださいな」と言ったらたっぷり注いでくれて、「座席にシールを貼っておけば起こさなくて済むよ」と教えてくれました。おお、優しいではありませんか。エミレーツはCA当たりはずれが大きいと言われていますが、今回はどうやら当たりだったようです。シールを貼って、再び爆睡することにしました。

 メシの時間だー!(2回目)、そして事件は起こった

 しばらくしてまた起こされたので、さっきシールを貼っておいたのだから起こされるということは着陸するのかな、と思って目を覚ましたらCAが「メシを食え、今度こそ食うだろう」というような顔でメニューを押し付けてきました。しかし誰がなんと言っても食べたくないものは食べたくないのであって、今回もリンゴジュースだけ頼んだのです。おそらくごく普通のミニッツメイドであろうリンゴジュースを味わっていると(飛行機で飲むジュースが好きなんです)、向こうの方からカップラーメンを持ってニコニコしながら歩いてくるCAの姿が見えました。そして彼は立ち止まることなく歩いてきて、僕のところにやってきました。そしてこれ以上の笑顔はない、という感じでニコニコしながらカップラーメンを僕に差し出しています。そして、彼は言いました。

 

「Here you are.」

 

 おお、どう見てもこのカップラーメンは僕に差し出されています。しかも、既にお湯が注がれています。ということは、このカップラーメンは僕が食べなければおそらくどんどん伸びていく運命にあるわけです。それは忍びないのでとりあえず食べることにしました。

 あるべきものがそこにはない

 なんと、このカップラーメンには「具」というものが一切入っていませんでした。麺とスープしかありません。エミレーツ機内食は全てハラールであることが影響しているのかもしれませんが、本当に麺とスープしかありません。ある種の特注品だ、すごいものを食べているぞと思いながら完食しましたが、我ながら呆れるほどのプラス思考ですね(笑)。

 

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具は…入れ忘れただけかな?笑

 というわけで、今日はエミレーツの機内で頼んだ記憶のないカップラーメンを食べた話でした。これくらいの事件なら何回あっても面白いものです。