独り言は大声で。

完全不定期で、受験の話をしたり旅行の話をしたりしていきます。たまに覗きにくるといいことあるかも。

伝票お持ち帰り事件

   少し前にドイツのパン屋で離陸しそうになった話をしましたが、今日はレストランで伝票をお持ち帰りしてきたという話をすることにします。昨日は真面目な話をしたので今日は息抜き的なお話をしよう、という試みです。

 チップってどうやって払うんですかね

 海外だと「チップ」なる文化があって、タクシーのドライバーであったりレストランのウェイターであったり、サービスをしてくれた人にお金を渡すのは知っているという人は多いと思います。僕も知っていました。「アメリカのレストランに行ってチップを渡したら店員が勝手に伝票に「Thanks, Bob!」と書いていた」という話も聞いたことがあるので、海外に行ったら多分渡したほうがいいんだろうなというのはわかっていたのですが、実際渡すとなると難しくないですか?え、難しくない。あっそう。

ソーセージの和幸

 その日の僕は、ミュンヘン中央駅の近くの、ちょっと高いのかもしれないがヨーロッパの物価を考えたら普通くらいの格であろう立ち位置のはっきりしないレストラン(日本だとトンカツの和幸みたいなポジションの店かな)で晩ご飯を食べていました。「ドイツに来たのだからソーセージを食べるべきだ」という極めて観光客的な判断をしたわけですが、まあとにかくソーセージを食べようというわけです。

 店に入ると「おお、これぞヨーロッパのオジサンだ」という感じの大変に品と体格のいいウェイターが出てきて席に案内してくれて、メニューを渡してくれました。ドイツ語の。おお、素晴らしいではありませんか。どこからどう見ても日本人の僕にドイツ語のメニューをくれました。うまく現地に溶け込めている証拠ですから、まあ嬉しくないことはありません。ちなみにこの2日後にはドイツ人に道を聞かれました(笑)。

 嬉しくても嬉しくなくても、読めないのでどうしようもありません。さっきのオジサンを呼んで「ソーセージが食べたいんだけどオススメをいくつか教えてちょーだい」というようなことを言ったら「これがオススメだ」というのでそれを頼むことにしました。これですね↓。

 

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これは旨かった。

 飲み物はどう駿台?と言われたのでとりあえず水を頼み(初めての海外で一人で酔っ払うのがイヤだったので。ちなみにビールの方が安い)、「SmallとLargeどっちがいいんか」と言われたのでLargeにしたら2Lくらいのボトルを押し付けられそうな雰囲気を察知しSmallをオーダーしておきました。が、なんと、Smallはコップ1杯、200mLでした(笑)。海外だと水も有料なのでこれで足らせるという方針が決定したわけです。

 200mLしかない水と先ほど示したとおりの大量のソーセージとじゃがいもとキャベツを平げ、いざお会計。それまでの旅行で海外でレジにレシートを持っていくことはないらしいということを察していたので机で例のオジサンを呼んでカッコよく(と思いながら)「Check please.」と言いました。日本人は自分で店員を呼んだくせに「あー、えーっと、うーん、Check please.」みたいな人も多いわけですが、そこは一言カッコよく(※本人がそう思っているだけ)言ったわけです。そうしたらクレジットカードの機械と伝票を手にオジサンは戻ってきて、事件の元になる一言を発しました。

 

「Tip is not included.」

 

 意味はわかります。「会計にチップは入ってないよ」と。で、同時にチップを要求していることもわかります。しかし、どうしたらいいかがわからないのでとりあえずカードを渡してお会計は完了。レシートと伝票が返却されました。え、伝票も返すのね。ふーん。と思って店を出ることにしました。残しておくのも変だなと思ったので伝票も持ってきたんですが。ほとんど無意識。

 伝票は持ち帰らないよね、うん。

 ホテルに帰ってから気づいたのですが、どう見ても伝票というのは持って帰ってくるものではありません。後で考えるとオジサンはその伝票ケースにチップを挟んでおいてくれることを期待していたわけです。つまり、オジサンはチップを楽しみに伝票ケースを見たらチップどころか伝票すらなかったわけで、大変申し訳ないことをしたと思っています。

 

 というわけで、今日は伝票お持ち帰り事件のお話でした。皆さんも、チップはカッコよく払いましょう(笑)。