独り言は大声で。

完全不定期で、受験の話をしたり旅行の話をしたりしていきます。たまに覗きにくるといいことあるかも。

塾との関係構築の話

 先日とある家庭教師募集サイトを見ていたら条件欄に「日々の学習計画を立ててくださる方」と書いてあってひっくり返りそうになりました。そんなところまでアウトソーシングしようとする人がいるとは完全に想定外でした。それくらいは親がやるべき、というかバイトで来ただけの家庭教師にそんな重要なことを丸投げできるその神経が素晴らしいですね。

塾との関係は生命線

 中学受験というのはほぼ塾抜きには成り立たないと思いますが、その塾とどういう関係を築いているかというのは結果に大いに影響するように思います。塾との関係が良ければ良いほど良い結果が出ているというのは間違いないでしょう。

 いかに労力を割いてもらうか、という視点

 塾で働いていると痛感することがあって、それは「塾業界は万年人材不足」ということです。その中で、いかに労力(=時間・エネルギー)を割いてもらえるかというのは、やはり先生たちからの思いによるところが大きいと思います。例えば普段から頑張っている子は先生により多くの労力を割いてもらえるでしょうし、そうでない子はそれなりの労力しか割いてもらえない、というのは(好ましいかどうかは別として)当然のことです。同じ授業料を払っているから同じ労力を割くべきだ、というのも一理あるとは思いますが、講師だって人間です。当然、頑張っている子を応援したいし、実際にそうする講師が多くいます。もちろん、塾というのは運営のために少しでも多くの生徒を集める必要があり、そのためには実績を出す必要があるので実績が出そうな子を優先するという経営的な事情もありますが。

 まずは先生を尊重すること。

 労力に軽重をつけることの是非はさておき、塾の先生にこうした傾向があるということはつまり、先生に「この子は受からせたいな」と思ってもらう必要があるわけです。そのためにはまず生徒が頑張る必要がありますが、やはり親と塾の関係も大切になってくると思っています。面談のたびに先生が戦地に赴く特攻兵のような気分になっているようでは良くありません。先生が面談に前向きに臨んでくれるような関係を目指す必要があります。

 それは別に「面談のたびにお菓子を持っていく」とかそういうことではなくて(それも嬉しいですが。授業後に食べるお菓子ほどおいしいものはないです(笑))、まずは「塾の先生の言うことを聞く」のが大切だと思います。塾の先生は、少なくとも中学受験についてはプロフェッショナルです。毎年百人以上の生徒を指導していますから、圧倒的に持っているデータが違います。

 そのデータというのはすなわち「経験」ですが、まずはこれを元にアドバイスしてくれる塾の先生を尊重することから良好な関係は始まると思います。自分が自分の仕事の分野ではプロであるのと同じように、塾の先生は受験の分野ではプロなのですから、彼らを尊重すべきです。

 もし「こうしたい」という希望があるならそれを伝えて、双方が納得する状態に持っていく必要があるでしょう。「この家はこういう方針」というのが理解できれば先生たちはそれに合わせた対応ができるので、希望は明確に伝えておくべきです。

 

 というわけで、今日は塾の先生を尊重するところからスタートだ、という話でした。簡単そうでいて意外とできない人が多いことですが、やはりここからスタートになるのだと思います。