独り言は大声で。

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やっぱり、A380のせいなのか?

 最近はレナウンが倒産したというニュースが入ってきて、やはりコロナの影響が現れているのかなあと思っているのですが、やはり航空業界も大きな影響を受けているようです。今までに南アフリカ航空やヴァージンオーストラリア航空やタイ航空が破産し、あるいはルフトハンザ・アシアナ・ANAスカイマークなどの会社も深刻な経営危機に陥っているというのが報道されています。

A380のせい?

 先ほど名前を挙げた会社を見ると、どうもA380を持っている会社の名前が多く上がっているような気がします。直接原因があるのかはわかりませんが、関係しているのでは?と思わせる理由があるので今日はそれについて考えてみることにします。

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確かにロマンはありますね

確かに、扱いづらい機材なのは間違いなさそう

 A380というのは航空会社からするととにかく扱いにくい機材な気がしてなりません。高い運航コストがかかり、2階建というその巨大さから就航できる空港も限られ、そのために機材繰りも難しく、操縦できる人間も限られるため、運航のメリットがよくわかりません。

 巨大旅客機ということで考えてみると、ボーイング747も減少の一途を辿っています。登場当初は最新鋭の旅客機で輸送人数も多く、空の旅を身近なものにするという役割を果たしましたが技術の進歩とともにその巨大な機材は運航が難しくなり国内では2014年に引退しました。空の旅が身近になった今では、巨大な飛行機はむしろ邪魔者扱いを受けています。

 A380について考えれば、運航コストはそれ以上でしょう。機体重量が重いぶんの燃料、大量のタイヤ、20人を超えるCA等々、全てが中型機を大きく超えていると考えられます。僕も実際に乗りましたが、「24人の客室乗務員が乗務しております」と放送がかかっていました。ANAでも19人くらいのことが多いようで、しかもCAの人数は勝手に減らすことができないので必然的に運航コストは高くなるでしょう。また、A380の場合、1時間で大体15000Lの燃料を消費するそうなので燃料代もかさみます(777より6000Lくらい多い)。タイヤがすり減ったら変える必要がありますが、そもそもタイヤが22本もついているので当然タイヤにかかるコストも他の飛行機より大きくなっているはずです。

 また、A380は巨大すぎるあまり就航できる空港が限られてしまっています。離陸するのに最低でも約3000m滑走する必要があり、また2階にボーディングブリッジをつけなければいけないのですから当然ですが、実際に羽田には現在A380の就航は認められていません。要するに機材繰りが難しくなるわけです。

要するに、カネがかかる 

 つまり、とにかく金がかかるのがA380だと言って間違いないでしょう。A380単体で利益を生み出せているのかはよくわかりませんが、少なくとも満席にしないと利益をあげにくい現在では超大型機であるA380は多くの会社にとって金食い虫になってしまっているのは間違いなさそうです。かつては空席があることが当然の価格設定をしていた航空会社ですが、今は満席が前提の料金設定をしている中で、満席率が低くなってしまう超巨大機は重荷になっていると言って良いと考えています。

 でも、面白いことにA380をうまく使いこなしている会社もあるようです。その1つがエミレーツ航空だということを最後に述べて、今日の記事は一旦終わりということにします。